年度更新の時期がやってきた。毎年この時期には、労働保険料の計算に使用する賃金台帳等をお預かりするため、一斉に顧問先に伺う。先日は日南方面へ行った。方向音痴が前提なので、目的の顧問先に着けるかが問題だ。そんな私のために、前担当者が作成してくれたお手製の地図と、インターネットから印刷した地図を取り出す。そのお手製地図というのは、図ではなく文字だ。例えば、「○○病院が見えたら、右折レーンがあるのでそこを右に曲がる。左に○○監督署が見える。立ち寄りたいところをグッと我慢して直進。」というように、文章で目印になる場所や方向、その時の気持ちが書いてある。そのお手製地図と、実際の地図を見ながらシミュレーションする。今年は大丈夫そうだ。せっかく日南に行くのだから、ランチは海鮮だな。そして、目的地の道なりにある店でないと不安だ。事務所のみんなに相談して、美味しいと評判の店に決めた。
当日、何度も(この道でいいのか？)と不安になりながらも、カーナビを駆使して何とか目的の店についた。しかし、店の外には１０名前後の人が待っている。車中にも何人が待機中だ。これは無理だとあきらめて、目的の顧問先に向かう。お腹も空いたし、目的地の道なりにあった喫茶店に入った。ランチは和風ハンバーグ定食。口の中は海鮮だが、仕方がない。お腹ペコペコだ。しばらくして出てきたお皿の中には、えのきと椎茸が乗った業務用冷凍ハンバーグが、しょう油風の汁に浸されていた。まさしく和風。看板に偽りなし。
今回は、道に迷うこともなく、無事に顧問先に着く事ができたが、事務所に帰ってランチの話をすると、「なぜ、そんな店に入ったのか？」と笑われた。何故か、それは道なりに、他のお食事処がなかったからだ。(次回は、ファミレスでいいかな。）と弱気になりながら年度更新の計算をした。Ｋ２