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島内地下式横穴墓郡

こんにちは年長者のKです。今週の月曜日の宮日新聞にえびの岳展望所からの霧島連山、えびの高原・白鳥神社の紅葉、矢岳高原の裾野に広がる雲海、JR肥薩線真幸駅と矢岳駅間で見られる日本三大車窓の一つえびの盆地の絶景等、えびの市の秋の風景が載っていました。私は今月の最初の日曜日、以前から興味のあった、えびの市の島内地下式横穴墓郡の見学ツアーに参加してきました。市の歴史民俗資料館で出土品の見学、学芸員の案内で現地にも行ってきました。同墓郡は5世紀後半に造られたとされ、当時の武器や甲冑、祭りの用具名などが大量に出土し、ヤマト王権や朝鮮半島情勢との関わりがあるのではと思われています。装飾付大刀は朝鮮半島製(百済ないし加那)で日本では類例の少ない大刀で、この人物が朝鮮半島での活動(軍事や交易などの交渉)に関わった可能性があるのではと言われていました。甲冑セットはヤマト王権との直接的な政治関係を結んだことを示す配布品で、墓の中は空洞になっていて、土に埋もれていなくて、甲冑セットの完全な状態で出土されるのは初で、現在も遺物の分析、保存処理が続けられており、国指定重要文化財の龍文銀象嵌大刀(りゅうもんぎんぞうがんたち)や日韓初出土とされる象嵌鍛治具など貴重な文化財が発見されています。とても興味深い見学ツアーでした。
スタッフ | 2018/11/16